リゾートバイトの中抜け勤務と通し勤務は、どちらが良いかではなく「自由時間をいつ取りたいか」で選ぶと分かりやすくなります。
仕事が終わったあとにまとめて自由時間が欲しいなら、通し勤務の方が向いています。
一方、昼間に数時間の休みを取り、仮眠・温泉・観光・スキーなどに使いたいなら、中抜け勤務が合うことがあります。
ただし、中抜け勤務は実働8時間でも朝から夜まで予定が仕事にまたがることがあります。
初めてのリゾートバイトで一般的な会社員やアルバイトに近い働き方を希望するなら、まず通し勤務から探す方が生活を想像しやすいでしょう。
中抜け勤務と通し勤務は何が違う?
違いは、1日の勤務時間をまとめて働くか、朝と夕方などに分けて働くかです。
例えば次のようになります。
| 勤務形態 | シフト例 | 実働 |
|---|---|---|
| 通し勤務 | 9:00〜18:00・休憩1時間 | 8時間 |
| 中抜け勤務 | 7:00〜11:00・16:00〜20:00 | 8時間 |
どちらも実働8時間です。
しかし通し勤務なら18時に仕事が終わります。
中抜け勤務の場合は、11時から16時まで自由でも、20時にもう一度仕事を終えるまで1日の予定が続きます。
この違いが、自分に合うかどうかを判断する一番大きなポイントです。
中抜け勤務は朝と夜の忙しい時間に働く
中抜け勤務は、ホテルや旅館などでよく使われる働き方です。
宿泊施設では、朝食やチェックアウトの時間帯と、チェックイン・夕食の時間帯に仕事が集中します。
そのため、
朝に働く
↓
昼間に数時間休む
↓
夕方からもう一度働く
という勤務になります。
例えば仲居なら、
7:00〜11:00
中抜け
16:00〜21:00
という勤務例があります。
レストラン、仲居、調理、洗い場など、朝食と夕食に関係する職種で中抜け勤務になることがあります。
通し勤務は一般的なアルバイトに近い
通し勤務は、途中に通常の休憩を入れながら、勤務を一度にまとめる働き方です。
例えば、
6:00〜15:00
9:00〜18:00
14:00〜23:00
などがあります。
1日1回出勤し、勤務が終わればその日の仕事は終了です。
普段の会社員やアルバイトと近いため、初めてでも生活を想像しやすい働き方です。
売店、予約事務などは通し勤務になりやすい職種として案内されていますが、実際の勤務形態は施設によって異なります。
生活リズムを整えたいなら通し勤務
初めてのリゾートバイトで生活リズムを崩したくないなら、通し勤務は選びやすいでしょう。
例えば6時から15時までなら、15時以降は完全に自由です。
遅番で14時から23時なら、午前中を自由に使えます。
仕事とプライベートの境目が分かりやすいため、
「仕事が終わったらその日は終わりにしたい」
という人に向いています。
知らない土地での寮生活も同時に始まることを考えると、勤務時間まで複雑にしたくない人にも選びやすい働き方です。
仕事後に観光したいなら早番の通し勤務
リゾートバイトでは、働くことだけでなく現地での生活を楽しみたい人もいるでしょう。
その場合、早番の通し勤務は使いやすい働き方です。
例えば、
6:00〜15:00
なら夕方から自由になります。
温泉へ行ったり、買い物をしたり、周辺を観光したりできます。
翌日が休みなら、そのまま夜まで自由に過ごしやすくなります。
「勤務日は仕事、自由時間は仕事後にまとめたい」という人には通し勤務が合います。
昼間に自由時間が欲しいなら中抜け勤務
中抜け勤務の大きな特徴は、昼間に数時間の自由時間を取れることです。
例えば、
7:00〜11:00
16:00〜21:00
なら、11時から16時まで5時間あります。
この時間を使って、
- 仮眠
- 洗濯
- 買い物
- 勉強
- 温泉
- カフェ
- 観光
- スキー・スノーボード
などができます。
昼間に楽しみたいことがある人にとっては、通し勤務より使いやすい場合があります。
スキー場や温泉地なら中抜けがメリットになることもある
中抜け時間を有効に使える場所なら、勤務時間が分かれていることが逆にメリットになります。
例えばスキー場近くの寮なら、昼間に数時間滑ってから夕方の仕事へ戻ることができます。
温泉を利用できる求人なら、中抜け中に温泉へ入ったり昼寝したりできます。
観光地なら、平日の昼間に周辺を歩くこともできます。
つまり中抜け勤務が良いかどうかは、「休憩が長いか」だけではなく、その時間にやりたいことがあるかで変わります。
昼寝したい人にも中抜け勤務は合いやすい
朝が早い仕事では、午前勤務が終わったあとに眠くなることがあります。
寮が職場の近くなら、一度部屋へ戻って数時間眠ることができます。
夕方の勤務前に体力を回復できるため、
「8時間続けて働くより、途中でしっかり休みたい」
という人には中抜け勤務が合う場合があります。
特に接客や立ち仕事で疲れやすい人にとって、数時間横になれることはメリットになります。
中抜け勤務は実働時間だけ見ると分かりにくい
求人票を見るときに注意したいのがここです。
例えば、
7:00〜11:00
16:00〜20:00
なら実働は8時間です。
しかし最初の勤務開始は7時、最後に仕事が終わるのは20時です。
つまり、1日の予定は13時間にまたがります。
一方、
9:00〜18:00
の通し勤務なら、同じ実働8時間でも18時以降を完全に自由にできます。
求人票に「実働8時間」とだけ書かれていても、1日の使い方は大きく違います。
中抜け求人では実働時間だけでなく、最初の始業時刻と最後の終業時刻を確認しましょう。
中抜け時間を有効に使えるかは寮までの距離で変わる
中抜け勤務を選ぶなら、寮と職場の距離はかなり重要です。
例えば中抜けが4時間あっても、寮まで片道30分かかるなら、
職場から寮へ30分
↓
休憩
↓
寮から職場へ30分
となり、実際に部屋で過ごせる時間は短くなります。
一方、寮まで徒歩3分なら、仕事が終わればすぐ部屋へ戻れます。
仮眠、洗濯、シャワーなどにも使いやすくなります。
中抜け勤務を選ぶなら、「休憩時間は何時間か」と「寮まで何分か」をセットで確認することが重要です。
中抜け時間に観光できるかは周辺環境でも変わる
中抜けが5時間あっても、周囲に何もない山間部なら、毎日観光できるわけではありません。
逆に温泉街やスキー場、市街地に近い寮なら、数時間でも楽しみやすくなります。
中抜け時間を楽しみにして求人を選ぶなら、
寮から観光地までの距離
温泉を利用できる時間
スキー場までの距離
買い物先
公共交通
まで確認しましょう。
「5時間休憩がある」という数字だけでは、その時間を有効に使えるかまでは分かりません。
自由時間を持て余すなら通し勤務の方が向く
中抜け時間にやりたいことがない人にとっては、長い休憩が負担になることがあります。
例えば、
朝の仕事終了
↓
寮へ戻る
↓
何となくスマートフォンを見る
↓
夕方になったので再出勤
という生活を毎日繰り返すと、
「一度仕事が終わったのに、また仕事へ行かなければならない」
と感じる人もいます。
昼間に何かしたい人には便利な中抜け時間でも、仕事を一度で終わらせたい人には通し勤務の方が合います。
出勤が1日2回になるのが苦手なら通し勤務
中抜け勤務では、基本的に朝と夕方など1日に2回仕事へ向かいます。
朝の仕事が終わったあとに一度気持ちを切り替えても、夕方になると再び制服へ着替えて出勤します。
この「もう一度仕事へ行く」ことを負担に感じる人もいます。
一方、通し勤務なら出勤は1日1回です。
仕事を始めたらそのまま終わらせたい人には、通し勤務の方がシンプルです。
中抜け勤務だから給料が高いわけではない
中抜け勤務を選べば給料が増えるとは限りません。
例えば時給1,400円で、
中抜け勤務 実働8時間
通し勤務 実働8時間
なら、通常の実働部分だけを単純計算すると、どちらも1日11,200円です。
中抜けで数時間空いていても、その時間が休憩として扱われているなら、実働時間には含まれません。
実際の給料は、勤務時間、残業、深夜勤務などによって変わります。
「朝から夜まで仕事に関係するから稼げる」と考えず、求人票の実働時間や月収目安を確認しましょう。
中抜け中に仕事を頼まれるなら「休憩」とは別
中抜け時間が休憩として扱われているなら、基本的には仕事から離れて自由に使える時間です。
労働基準法では、休憩時間は労働者が自由に利用できなければならないとされています。
例えば中抜け中でも、
電話番をする
お客様対応をする
いつでも働けるよう職場で待機する
ことを求められているなら、単純な自由時間とは扱いが異なります。
求人へ応募するときは、
「中抜け中は寮へ戻れますか」
「外出しても大丈夫ですか」
と確認しておくと、実際の過ごし方を想像しやすくなります。
同じ求人でも中抜けと通しの両方があることもある
「この職種なら必ず中抜け」「この職種なら必ず通し」と決まっているわけではありません。
実際のリゾートホテル求人にも、
早番は通し勤務
遅番は通し勤務
別の日は中抜け勤務
というように両方のシフトが組まれる仕事があります。
例えば同じレストランでも、
通し勤務
6:00〜15:00
の日と、
中抜け勤務
6:00〜11:00
17:00〜23:00
の日が混在することがあります。
「通し勤務希望」で求人を選んでも、中抜け勤務が一部入る場合があるため、応募前に確認が必要です。
「通し勤務多め」と「通し勤務確定」は違う
求人票には、
「通し勤務多め」
「基本通し勤務」
「中抜け勤務の場合あり」
などと書かれていることがあります。
この場合、すべての日が通し勤務になるとは限りません。
通し勤務が絶対条件なら、
「この求人は勤務期間中すべて通し勤務ですか」
と担当者へ確認します。
同じように中抜けを希望する場合も、実際にどのくらいの割合で中抜けになるか聞いておきましょう。
稼ぎたいなら勤務形態より実働時間を見る
収入を優先するなら、「中抜けか通しか」だけでは判断できません。
現在の実求人には、通し勤務でも1日9時間勤務・残業ありの求人があります。
反対に、中抜けと通しが混在し、閑散期には週3日程度まで勤務が減る可能性がある求人もあります。
つまり、
中抜け=稼げる
通し=稼げない
ではありません。
貯金目的なら、
時給
月の実働時間
勤務日数
残業時間
を確認した方が実際の収入を判断できます。
中抜け勤務が向いている人
中抜け勤務を選びやすいのは、次のような人です。
| 希望 | 中抜けとの相性 |
|---|---|
| 昼寝したい | ○ |
| 昼間に観光したい | ○ |
| 温泉へ入りたい | ○ |
| スキー・スノボを楽しみたい | ○ |
| 昼間に勉強したい | ○ |
| 連続8時間働くのが苦手 | ○ |
| 1日1回だけ出勤したい | △ |
| 夜は早く仕事を終えたい | △ |
重要なのは、中抜け時間をどう使うか具体的に想像できることです。
何もする予定がないなら、長い自由時間が必ずメリットになるとは限りません。
通し勤務が向いている人
通し勤務は次のような人に選びやすい働き方です。
| 希望 | 通し勤務との相性 |
|---|---|
| 普通のアルバイトに近い働き方がいい | ○ |
| 生活リズムを整えたい | ○ |
| 仕事後にまとめて遊びたい | ○ |
| 1日1回の出勤がいい | ○ |
| オン・オフを分けたい | ○ |
| 昼間に数時間休みたい | △ |
| 途中で寮へ戻って寝たい | △ |
特に初めてのリゾートバイトで勤務形態にこだわりがないなら、通し勤務の方が普段の生活との差を小さくできます。
初めてなら「通し勤務」を基準に比較すると分かりやすい
中抜け勤務が悪いわけではありません。
昼間の自由時間を活用できる人には、リゾートバイトならではの働き方として魅力があります。
ただし、初めてで自分に合うかまだ分からないなら、まず通し勤務の求人を基準にすると比較しやすくなります。
そこから、
「昼間にスキーをしたい」
「中抜け中に温泉へ入りたい」
「一度寮へ帰って休みたい」
という明確な理由があるなら中抜け求人も候補にします。
応募前にシフト例を1日分見せてもらう
勤務形態を判断するなら、「中抜け」「通し」という表示だけで決めない方が確実です。
担当者へ、
「実際の1日のシフト例を教えてください」
と聞きます。
中抜けなら、
午前勤務の開始・終了
中抜け時間
午後勤務の開始・終了
寮までの距離
を確認します。
通し勤務なら、
早番・遅番の開始終了時刻
休憩時間
残業時間
を確認します。
自分がその時間で1〜3か月生活すると想像して、無理がない方を選びましょう。
中抜けと通しのどちらが良いか迷ったら、「実働時間」だけではなく「最初に仕事を始めてから、その日の仕事が完全に終わるまで」を見比べることが、最も分かりやすい判断方法です。
出典
株式会社ヒューマニック|中抜けシフトってどんな働き方?|1日の流れ・休憩時間の過ごし方を紹介
株式会社ヒューマニック|通し勤務ってどんな感じ?|1日の流れをわかりやすく解説
株式会社ダイブ|リゾートバイト「中抜けシフト」のお仕事とは?
株式会社ダイブ|リゾートバイトの「通しシフト」とは?
株式会社アルファスタッフ|リゾートバイトでよく聞く中抜け勤務とは?どんな働き方なのか解説
厚生労働省|労働条件・職場環境に関するルール

